2013年7月21日日曜日

米田知子さんの個展と写真の話1:個人的思い出編

東京都写真美術館で米田知子さんの個展が始まった。
初日に森美術館チーフキュレーターの片岡真実さんとのトークが会ったので、聞きにいってみた。

米田さんの写真は個人的にすごく好きで、特別な思い入れがある。
2008年の原美術館での展示がいまでもすごく印象に残っており、
あのときの展示で写真を見ること、読むことの面白さを知った。

僕が写真に興味を持ったのは多分2007年くらいで、
米田さんの展示を見たあたりから撮ることより見ることに関心が移り、
やがて仕事を辞めてロンドンに移り住む。
それから1年ほどしてご本人にお会いする機会を得た。
そのままレバノン料理を食べ、SOHOのバーで明け方まで一緒にお付き合いさせて頂いた。
その後はときどき飲みに連れてって頂き、作品をプリントする現場にも立ち会わせてもらっている。
ご本人は作品の雰囲気からは全く想像できない、相当にお茶目でチャーミングな方です。
実に素敵な出会いだった。

4年くらい前にサラリーマン・コレクターの宮津大輔さんにお話を伺ったとき、
映画やサッカーと違って、アートは自分にとってのスーパースターに実際に会ったり直接コミュニケーションできるのが素晴らしい、というような趣旨のことを仰っていたが、それは本当にその通りだ。
米田さんは僕にとってまさにそういう方だった。

そもそも米田さんの写真を通じて知った、写真の面白さとは何か。
という話はまた次回。

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