2013年3月20日水曜日

愛すべきパリのヘンテコ美術館


パリの所謂お洒落エリア(表参道、代官山的なエリア)マレ地区のはずれに、狩猟自然博物館(Musée de la Chasse et de la Nature)はある。
近くにはピカソ美術館もあり、華やかな美術館が数多くあるパリではかなりマイナーで地味なMuséeだが、ここはかなりイケている。

館内様子1。

一見現代美術風の展示室だが、ヘンテコなアンティークと現代美術的なものが混ざっている。


館内様子2&3:


これらは数百年前の拳銃の練習用の的である。
普通にかっこいいだろう、これは。
ものによってはコルクを詰めて空いた穴をふさいでいたりする。
これらのセンスがいいおかげで、1枚目の写真のヘンテコな拳銃を構えたおっさんの作品などもそれなりにかっこよく見えてしまう(単体では全く取るに足らない)。

館内様子4:

アンティーク、剥製、現代美術風の物品が混在する居室。
中央の青い人は残念ながらイブ・クラインではない(故に特に価値はない)。
たいしたことのない美術品もセンスのいい調度品と組み合わせることでそれなりに見える、という例。



ここまでは序の口。


館内様子5:

最もかっこいい部屋はやはりここ。
大量の剥製達! そしてこの天井とネオン管の絶妙な抜け感!
しかもこの中にいる一匹の白イノシシが喋る。カントリーベアジャンボリー的に。
部屋自体は拳銃のコレクションが所蔵されており、これもまた細かい細工が美しく、見飽きることがない。
最高。

館内様子6&7:


動物達。僕も鹿とかトナカイとかの剥製がほしい。


館内様子8:

この部屋もまた見事。
直立して吼える熊。壁にはたくさんの絵画。謎のビデオ作品。
美術品ひとつひとつは一級品とはとても言えないが、全体の調和によりものすごくセンスよく見える。
真似しようと思っても、やっぱりこの3メートル超の天井が日本では大きな課題になるなぁ。


というわけで、パリに行ったらこの美術館は必見。

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